Prerequisites / Mac
Mac 向け事前準備
Intel / Apple Silicon で動作確認
所要 30〜60 分。コマンドはターミナルで実行してください。各ツールの見出しをクリックすると詳細手順が開きます(必須項目は最初から開いています)。
この OS の前提
- macOS 13 (Ventura) 以降
- 管理者パスワードが分かるアカウント
- 空きストレージ 2 GB 以上
- Intel / Apple Silicon どちらでも可
まず知っておきたい基本操作
インストール手順に入る前に、Mac でのコマンド操作の基本を押さえます。慣れている方は各項目を閉じたまま飛ばして大丈夫です。
ターミナルの開き方
「ターミナル」は Mac に標準で入っているコマンド操作用のアプリです。
開く方法(どれでも OK):
- Spotlight 検索(一番早い):
⌘+Space→ 「ターミナル」と入力 → Enter - Launchpad から: Launchpad → 「その他」フォルダ → ターミナル
- Finder から: アプリケーション → ユーティリティ → ターミナル
起動後の見た目:
ウィンドウが開き、ユーザー名@Macのホスト名 ~ % のような表示が出れば準備 OK(zsh の場合)。古い macOS では $ が出ることもありますが動作は同じです。
管理者権限が必要なとき: Windows と違い Mac には「管理者として起動」はありません。管理者権限が必要なコマンドを実行するとその都度パスワードを聞かれるので、ログイン時のパスワードを入力してください(入力中は画面に何も表示されませんが入力されています)。
コマンドの実行のしかた
ターミナルは「コマンドを入力 → Enter キーで実行 → 結果が返る」を繰り返すウィンドウです。
基本の流れ:
... ~ %のあとにカーソルが点滅している- このページのコードブロック右上の コピーボタン でコマンドをコピー
- ターミナルウィンドウ内で
⌘+Vで貼り付け - Enter キー を押して実行
- 結果が表示され、また
... ~ %が出る(次のコマンドを待つ状態)
結果の読み方:
- 白文字・緑文字: 成功・情報
- 赤文字: エラー。最後の 1〜2 行に原因のヒントが書かれていることが多い
- 何も表示されずに次の行に戻った: 成功(コマンドによっては正常な挙動)
困ったとき:
- 実行中のコマンドを中断したい →
Ctrl + C(⌘ + Cではありません。⌘ + Cはコピー) - ウィンドウを閉じたい →
exitと入力して Enter、または⌘ + W
sudo とパスワード入力: sudo で始まるコマンドはパスワードを聞かれます。入力中は 何も表示されません(セキュリティのため) が、実際は入力されているのでそのまま打ち切って Enter してください。
インストール順に進めてください
まず Homebrew を入れて、そこから他のツールを流し込んでいきます。上から順に進めると詰まりにくいです。
Homebrew
必須
Mac 向けのパッケージマネージャー(Windows の winget、Linux の apt に相当)。コマンド一発で公式の配布元からアプリをダウンロード・インストールしてくれます。このあとの Node.js / Cursor / Obsidian もすべて Homebrew で入れます。
すでに入っているか確認:
brew --versionバージョンが表示されたらインストール済みなので、このカードはスキップして OK。command not found: brew と出たら次に進みます。
インストール — 公式手順 (https://brew.sh) のコマンドをそのまま実行:
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"実行中に 管理者パスワード を聞かれたらログインパスワードを入力(画面には表示されません)。
Apple Silicon(M1/M2/M3/M4)の場合の最後の一手間:
インストール完了時の出力末尾に「Run these three commands in your terminal…」と表示されるので、その 3 行をコピーしてターミナルに貼り付けて実行 してください(PATH を通す設定です)。Intel Mac の場合は不要です。
動作確認:
brew --versionバージョン番号が表示されれば OK。
ありがちな詰まりどころ:
command not found: brewが出続ける → Apple Silicon で PATH 設定の 3 行を実行していない。ターミナルをいったん閉じて開き直してから再確認- Xcode Command Line Tools のインストールを要求される → 指示通り「インストール」を選べば OK(次の Git + GitHub の項目で使うものと同じ)
Node.js LTS
必須
Claude Code CLI を動かすランタイムです。Homebrew 経由で入れます。
インストール:
brew install node動作確認 — ターミナルを いったん閉じて開き直してから:
node --version
npm --versionv22.x 以降・10.x 以降が表示されれば OK。
Homebrew を使わない場合:
- https://nodejs.org/ja/download を開く
- 「LTS」タブが選ばれていることを確認
- 「macOS Installer (.pkg)」をダウンロード
.pkgをダブルクリックして画面の指示通りに進める
ありがちな詰まりどころ:
node: command not found→ ターミナルを閉じて開き直す- Homebrew で古いバージョンが入った →
brew upgrade nodeで更新
Claude Code CLI
必須
Anthropic の公式 CLI。Node.js を先に入れてから進めてください。
インストール:
npm install -g @anthropic-ai/claude-codeバージョン確認:
claude --versionバージョン番号が表示されればインストール成功です。
サインイン(動作確認も兼ねる)
インストールが終わったら、claude コマンドで起動して Anthropic アカウントにサインインします。ここで初回起動時の質問(テーマ・サインイン方法)にも順に答えていきます。サインインまで完了すれば動作確認も同時に終わります。
- ターミナルで自分のホーム(
cd ~)に移動してから、claudeと入力 → Enter - テーマ選択画面が出る(次の §初回設定 参照)→ 矢印キーで選んで Enter
- サインイン方法を選ぶ画面が出る(同上)
Log in with Claude accountを選ぶと ブラウザが自動で立ち上がり、Anthropic のサインイン画面に飛ぶ- Claude.ai と同じメール/Google アカウントでサインインし、表示される認可ボタンを押す
- 「You can return to your terminal」と出たらターミナルに戻る
→ 確認: ターミナル側に Claude Code のプロンプト(> や │ の入力欄)が出れば成功です。試しに こんにちは と打って返答が来ればサインインまで完了しています。終了は /exit または Ctrl + D。
初回設定(聞かれる順)
claude を初めて起動すると、CLI が短い対話セットアップを案内してきます。ここでは「必ず聞かれる項目」だけ順番にまとめています。あとから /theme /config でいつでも変えられるので、迷ったら推奨値で進めて OK です。
① テーマ・カラー(Text style)
最初に「お使いのターミナルに合うテーマを選んでください」という選択肢が出ます。
| 選択肢 | 用途 |
|---|---|
| Dark | 黒背景のターミナル(macOS のターミナル既定はこちら推奨) |
| Light | 背景が白いターミナル |
| Dark / Light (daltonized) | 色覚多様性に配慮した配色 |
| Dark / Light (ANSI) | ターミナルの ANSI 16 色のみを使う最小構成 |
| Auto | OS のライト/ダーク切替に追従 |
迷ったら Dark を選んでください。気に入らなければ後で /theme を実行して切り替えられます。
② サインイン方法
次に認証方法を聞かれます。
- Log in with Claude account — Claude Pro / Max / Team / Enterprise を契約している方(講義はこちらが推奨)。ブラウザが開いて OAuth 認証に進みます
- Use API key — Claude Console(console.anthropic.com)で発行した API キーで従量課金したい方
選んだあとの流れは前項「サインイン(動作確認も兼ねる)」を参照してください。
③ (Apple Terminal で起動した場合のみ)Option+Enter の有効化
macOS の標準「ターミナル.app」で起動した場合だけ、「Option+Enter で改行・ベルを画面フラッシュにしてよいか?」と聞かれます。表示されたら Yes で OK(Apple Terminal のプロファイル設定が書き換わり、Claude Code で Option+Enter による改行と視覚的なベル通知が使えるようになります)。iTerm2 / Ghostty / VS Code 内蔵ターミナル等から起動した場合は出ません。
ありがちな詰まりどころ:
permission deniedでnpm install -gが失敗 →sudo npm install -g @anthropic-ai/claude-codeでパスワードを入れて再実行- ブラウザが自動で開かない → URL をコピーして手動でブラウザに貼り付ける
- ブラウザでサインインしてもターミナルに戻ってこない → 画面のログインコードを
Paste code here if promptedに貼り付け - 何度起動しても API キー認証になってしまう →
ANTHROPIC_API_KEY環境変数が設定済みの可能性。unset ANTHROPIC_API_KEYで外して再起動
Git + GitHub
推奨
Git はファイルの変更履歴を管理するツール。GitHub は Git リポジトリをリモートで保管・共有するサービスです。当日のハンズオン本体では使いませんが、Claude Code に書かせたコードをあとから公開・共有したくなった時のために用意しておくと便利です。
Git のインストール — macOS では Xcode Command Line Tools に含まれています:
xcode-select --installダイアログが出たら「インストール」を選択。すでに入っている場合は xcode-select: error: command line tools are already installed と出ますが、その状態で問題ありません。
動作確認:
git --versionバージョンが表示されれば OK。
GitHub アカウント作成:
- https://github.com/ を開く
- 右上「Sign up」からメールアドレス・パスワード・ユーザー名を入力
- 認証メールに届くコードを入力して完了
初回設定(コミット時の名前とメール):
git config --global user.name "あなたの名前"
git config --global user.email "you@example.com"ありがちな詰まりどころ:
- ユーザー名・メールは GitHub と合わせておくと後で楽(必須ではない)
- 認証メールが届かない → 迷惑メールフォルダを確認、数分待ってから再送信
Cursor(推奨エディタ)
推奨
VS Code ベースで AI 機能が同じウィンドウに統合されたエディタ。「AI に聞く → 解決 → 進む」が同じ画面で完結します。VS Code に慣れている方はそのままでも OK です。
Homebrew を使う場合:
brew install --cask cursorHomebrew を使わない場合:
- https://cursor.com/ を開く
- 「Download for Mac」をクリックして
.dmgをダウンロード .dmgをダブルクリック → Cursor を「アプリケーション」フォルダにドラッグ- Launchpad または Spotlight から Cursor を起動
初回起動:
- Cursor を起動(初回は「開発元が未確認」のダイアログが出るかもしれません。その場合はシステム設定 → プライバシーとセキュリティから「このまま開く」を選択)
- サインイン画面が出たら GitHub アカウントなどでサインイン(無料プランで十分)
- 「VS Code の拡張機能や設定をインポートしますか」と聞かれたら Skip で OK(後で変更可能)
VS Code と UI はほぼ同じなので、VS Code 経験者は違和感なく使えます。
Obsidian
必須
第 2 の脳パートで使うメモ・ナレッジ管理アプリ。完全無料、アカウント登録不要です。
Homebrew を使う場合:
brew install --cask obsidianHomebrew を使わない場合:
- https://obsidian.md/download を開く
- 「Download for Mac(Intel / Apple Silicon の該当する方)」から
.dmgをダウンロード .dmgをダブルクリック → Obsidian を「アプリケーション」フォルダにドラッグ
動作確認 + Vault の作成:
このあとの Claudian プラグインは Vault が開いた状態でないと設定画面に進めない ため、ここで講義当日もそのまま使う Vault を作っておきます(Phase 0 で使うフォルダを先取りで用意します)。
- Finder を開き、ホーム(
~/)直下にcc-campフォルダ を作成。さらにその中にmy-vaultフォルダ を作成(最終的に~/cc-camp/my-vault/) - Launchpad または Spotlight から Obsidian を起動
- 「フォルダを Vault として開く」または「Open folder as vault」をクリックし、いま作った
my-vaultフォルダを選択 - Obsidian のメイン画面(左ペインにファイルツリー、左下に歯車アイコン)が表示されれば OK
Claudian
必須
Claudian は Obsidian の中で Claude Code を呼び出せる プラグインです。当日のハンズオンでは、Obsidian の右ペインに常駐させて「分からないこと」「エラーが出たとき」を Claude にその場で壁打ち する役割を担います。
前提: Claude Pro 以上または API キー(冒頭 Callout 参照)。BRAT(Beta Reviewers Auto-update Tool)経由で導入します。1 つ前の手順で作成した my-vault を開いた状態 で進めてください。Vault が開いていないと「設定」→「コミュニティプラグイン」の項目が表示されません。
ステップ 1: コミュニティプラグインを有効化する
my-vault を開いた Obsidian で、左下「設定」→「コミュニティプラグイン」を開く。「制限モードをオフにする」をクリックして承諾。
→ 確認: 「コミュニティプラグイン」ページに「閲覧」ボタンが現れる。
ステップ 2: BRAT をインストールする
「閲覧」をクリック → 検索バーに BRAT と入力 → 「Obsidian42 - BRAT」をインストール → 有効化。
→ 確認: 設定ページ左メニューに「BRAT」が現れる。
ステップ 3: Claudian を beta install する
設定の「BRAT」を開き、「Add Beta Plugin」ボタンを押す。リポジトリ URL に YishenTu/claudian と入力し、「Add Plugin」をクリック。
→ 確認: BRAT のログに Claudian の追加が記録され、コミュニティプラグイン一覧に Claudian が現れる。
ステップ 4: Claudian を有効化 + 日本語化
「コミュニティプラグイン」のインストール済み一覧で Claudian のトグルを ON にする。Claudian の設定画面を開き、Language を 日本語 に切り替え。
→ 確認: Obsidian の右ペインに Claudian のチャット欄が出る。