Prerequisites / Windows
Windows 向け事前準備
Windows 10 / 11 で動作確認
所要 30〜60 分。コマンドは PowerShell を管理者権限で開いて実行してください。各ツールの見出しをクリックすると詳細手順が開きます(必須項目は最初から開いています)。
この OS の前提
- Windows 10 22H2 以降 または Windows 11
- 管理者権限があるアカウント
- 空きストレージ 2 GB 以上
まず知っておきたい基本操作
インストール手順に入る前に、Windows でのコマンド操作の基本を押さえます。慣れている方は各項目を閉じたまま飛ばして大丈夫です。
PowerShell を管理者権限で開く
- キーボードの Windows キー を押すか、スタートメニューを開く
- そのまま「powershell」と入力
- 検索結果の「Windows PowerShell」を 右クリック → 「管理者として実行」
- 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と出たら 「はい」 を選ぶ
- 青い背景のウィンドウが開き、
PS C:\WINDOWS\system32>のような表示が出れば準備 OK
なぜ「管理者として実行」? — システム全体にアプリをインストールするコマンド(winget install や npm install -g など)は、管理者権限がないと途中で拒否されます。普段使いの PowerShell とは別のウィンドウだと思ってください。
コマンドの実行のしかた
PowerShell は「コマンドを入力 → Enter キーで実行 → 結果が返る」を繰り返すウィンドウです。
基本の流れ:
PS C:\Users\...>のあとにカーソルが点滅している- このページのコードブロック右上の コピーボタン でコマンドをコピー
- PowerShell ウィンドウの中で 右クリック して貼り付け(Ctrl+V でも可)
- Enter キー を押して実行
- 結果が表示され、また
PS C:\Users\...>が出る(次のコマンドを待つ状態)
結果の読み方:
- 白文字・緑文字: 成功・情報
- 赤文字: エラー。最後の 1〜2 行に原因のヒントが書かれていることが多い
- 何も表示されずに次の行に戻った: 成功(コマンドによっては正常な挙動)
困ったとき:
- 実行中のコマンドを中断したい →
Ctrl + C - ウィンドウを閉じたい →
exitと入力して Enter、または右上の「×」
winget とは
winget は Windows 標準のパッケージマネージャーです(macOS の Homebrew、Linux の apt に相当)。コマンド一発で公式の配布元からアプリをダウンロードしてインストールしてくれます。
使い方の形:
winget install <アプリ名>例:winget install Git.Git で Git がインストールされます。
搭載状況:
- Windows 11: 標準搭載
- Windows 10 22H2 以降: 標準搭載
- それ未満: Microsoft Store から「アプリ インストーラー」を更新すれば使える
動作確認:
winget --versionバージョン番号(例: v1.8.1911)が表示されれば使える状態です。
このあとの手順では — winget が使える前提で書いていますが、各ツールに winget が使えない場合の手動インストール手順 も併記しています。
インストール順に進めてください
Claude Code CLI は Node.js の上で動き、Git は別途必要です。上から順に進めると詰まりにくいです。
Node.js LTS
必須
Claude Code CLI を動かすランタイムです。先にこれを入れないと次の Claude Code CLI が入りません。
winget を使う場合(推奨):
winget install OpenJS.NodeJS.LTSwinget が使えない場合:
- https://nodejs.org/ja/download を開く
- 「LTS」タブが選ばれていることを確認
- 「Windows Installer (.msi)」をダウンロード
- ダウンロードした
.msiをダブルクリックし、画面の指示通りに進める(全てデフォルトで OK)
動作確認 — PowerShell を いったん閉じて開き直してから:
node --version
npm --versionv22.x 以降・10.x 以降が表示されれば OK。
ありがちな詰まりどころ:
node: コマンドが見つかりません→ PATH が通っていない。PowerShell を閉じて開き直すと解決することが多いwingetコマンドが認識されない → Windows 10 が古い可能性。Microsoft Store で「アプリ インストーラー」を更新してください
Claude Code CLI
必須
Anthropic の公式 CLI。Node.js を先に入れてから進めてください。
インストール:
npm install -g @anthropic-ai/claude-codeバージョン確認:
claude --versionバージョン番号が表示されればインストール成功です。
サインイン(動作確認も兼ねる)
インストールが終わったら、claude コマンドで起動して Anthropic アカウントにサインインします。ここで初回起動時の質問(テーマ・サインイン方法)にも順に答えていきます。サインインまで完了すれば動作確認も同時に終わります。
- PowerShell で自分のホーム(例:
cd $env:USERPROFILE)に移動してから、claudeと入力 → Enter - テーマ選択画面が出る(次の §初回設定 参照)→ 矢印キーで選んで Enter
- サインイン方法を選ぶ画面が出る(同上)
Log in with Claude accountを選ぶと ブラウザが自動で立ち上がり、Anthropic のサインイン画面に飛ぶ- Claude.ai と同じメール/Google アカウントでサインインし、表示される認可ボタンを押す
- 「You can return to your terminal」と出たら PowerShell に戻る
→ 確認: PowerShell 側に Claude Code のプロンプト(> や │ の入力欄)が出れば成功です。試しに こんにちは と打って返答が来ればサインインまで完了しています。終了は /exit または Ctrl + D。
初回設定(聞かれる順)
claude を初めて起動すると、CLI が短い対話セットアップを案内してきます。ここでは「必ず聞かれる項目」だけ順番にまとめています。あとから /theme /config でいつでも変えられるので、迷ったら推奨値で進めて OK です。
① テーマ・カラー(Text style)
最初に「お使いのターミナルに合うテーマを選んでください」という選択肢が出ます。
| 選択肢 | 用途 |
|---|---|
| Dark | 黒背景のターミナル(Windows Terminal / PowerShell の既定はこちら推奨) |
| Light | 背景が白いターミナル |
| Dark / Light (daltonized) | 色覚多様性に配慮した配色 |
| Dark / Light (ANSI) | ターミナルの ANSI 16 色のみを使う最小構成 |
| Auto | OS のライト/ダーク切替に追従 |
迷ったら Dark を選んでください。気に入らなければ後で /theme を実行して切り替えられます。
② サインイン方法
次に認証方法を聞かれます。
- Log in with Claude account — Claude Pro / Max / Team / Enterprise を契約している方(講義はこちらが推奨)。ブラウザが開いて OAuth 認証に進みます
- Use API key — Claude Console(console.anthropic.com)で発行した API キーで従量課金したい方
選んだあとの流れは前項「サインイン(動作確認も兼ねる)」を参照してください。
③ (VS Code / Cursor の組み込みターミナルから起動した場合のみ)/terminal-setup の案内
VS Code や Cursor の中のターミナルから claude を起動した場合だけ、「Shift+Enter で改行できるよう設定しますか?」と聞かれることがあります。表示されたら Yes で OK(VS Code の keybindings.json に Claude Code 用の Shift+Enter バインドが追記されるだけです)。Windows Terminal や PowerShell から直接起動した場合は出ません。
ありがちな詰まりどころ:
npm: コマンドが見つかりません→ Node.js が未インストール。先に Node.js の項目をやり直すnpm.ps1 を読み込むことができません/claude.ps1 を読み込むことができません/このシステムではスクリプトの実行が無効になっているため→ PowerShell の実行ポリシーが原因。1 つ上の Node.js LTS カード末尾の Callout「この後 npm install -g で…」を開き、Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUserを実行- ブラウザが自動で開かない → URL をコピーして手動でブラウザに貼り付ける
- ブラウザでサインインしても PowerShell に戻ってこない → 画面のログインコードを
Paste code here if promptedに貼り付け - 何度起動しても API キー認証になってしまう →
ANTHROPIC_API_KEY環境変数が設定済みの可能性。Remove-Item Env:ANTHROPIC_API_KEYで外して再起動
Git + GitHub
推奨
Git はファイルの変更履歴を管理するツール。GitHub は Git リポジトリをリモートで保管・共有するサービスです。当日のハンズオン本体では使いませんが、Claude Code に書かせたコードをあとから公開・共有したくなった時のために用意しておくと便利です。
Git のインストール — winget を使う場合:
winget install Git.Gitwinget が使えない場合:
- https://git-scm.com/download/win を開く
- 「64-bit Git for Windows Setup」をダウンロード
- インストーラを実行、設定は全てデフォルトのまま「Next」で進める
動作確認:
git --versionバージョンが表示されれば OK。
GitHub アカウント作成:
- https://github.com/ を開く
- 右上「Sign up」からメールアドレス・パスワード・ユーザー名を入力
- 認証メールに届くコードを入力して完了
初回設定(コミット時の名前とメール):
git config --global user.name "あなたの名前"
git config --global user.email "you@example.com"ありがちな詰まりどころ:
- ユーザー名・メールは GitHub と合わせておくと後で楽(必須ではない)
- 認証メールが届かない → 迷惑メールフォルダを確認、数分待ってから再送信
Cursor(推奨エディタ)
推奨
VS Code ベースで AI 機能が同じウィンドウに統合されたエディタ。「AI に聞く → 解決 → 進む」が同じ画面で完結します。VS Code に慣れている方はそのままでも OK です。
winget を使う場合:
winget install Anysphere.Cursorwinget が使えない場合:
- https://cursor.com/ を開く
- 「Download for Windows」をクリックしてインストーラをダウンロード
- インストーラを実行して完了
初回起動:
- Cursor を起動
- サインイン画面が出たら GitHub アカウントなどでサインイン(無料プランで十分)
- 「VS Code の拡張機能や設定をインポートしますか」と聞かれたら Skip で OK(後で変更可能)
VS Code と UI はほぼ同じなので、VS Code 経験者は違和感なく使えます。
Obsidian
必須
第 2 の脳パートで使うメモ・ナレッジ管理アプリ。完全無料、アカウント登録不要です。
インストール:
- https://obsidian.md/download を開く
- 「Download for Windows」からインストーラをダウンロード
- ダウンロードした
.exeを実行、画面の指示通りに進める
動作確認 + Vault の作成:
このあとの Claudian プラグインは Vault が開いた状態でないと設定画面に進めない ため、ここで講義当日もそのまま使う Vault を作っておきます(Phase 0 で使うフォルダを先取りで用意します)。
- エクスプローラーを開き、ユーザーフォルダ直下(
C:\Users\<あなた>\)にcc-campフォルダ を作成。さらにその中にmy-vaultフォルダ を作成(最終的にC:\Users\<あなた>\cc-camp\my-vault\) - Obsidian を起動
- 「フォルダを Vault として開く」または「Open folder as vault」をクリックし、いま作った
my-vaultフォルダを選択 - Obsidian のメイン画面(左ペインにファイルツリー、左下に歯車アイコン)が表示されれば OK
Claudian
必須
Claudian は Obsidian の中で Claude Code を呼び出せる プラグインです。当日のハンズオンでは、Obsidian の右ペインに常駐させて「分からないこと」「エラーが出たとき」を Claude にその場で壁打ち する役割を担います。
前提: Claude Pro 以上または API キー(冒頭 Callout 参照)。BRAT(Beta Reviewers Auto-update Tool)経由で導入します。1 つ前の手順で作成した my-vault を開いた状態 で進めてください。Vault が開いていないと「設定」→「コミュニティプラグイン」の項目が表示されません。
ステップ 1: コミュニティプラグインを有効化する
my-vault を開いた Obsidian で、左下「設定」→「コミュニティプラグイン」を開く。「制限モードをオフにする」をクリックして承諾。
→ 確認: 「コミュニティプラグイン」ページに「閲覧」ボタンが現れる。
ステップ 2: BRAT をインストールする
「閲覧」をクリック → 検索バーに BRAT と入力 → 「Obsidian42 - BRAT」をインストール → 有効化。
→ 確認: 設定ページ左メニューに「BRAT」が現れる。
ステップ 3: Claudian を beta install する
設定の「BRAT」を開き、「Add Beta Plugin」ボタンを押す。リポジトリ URL に YishenTu/claudian と入力し、「Add Plugin」をクリック。
→ 確認: BRAT のログに Claudian の追加が記録され、コミュニティプラグイン一覧に Claudian が現れる。
ステップ 4: Claudian を有効化 + 日本語化
「コミュニティプラグイン」のインストール済み一覧で Claudian のトグルを ON にする。Claudian の設定画面を開き、Language を 日本語 に切り替え。
→ 確認: Obsidian の右ペインに Claudian のチャット欄が出る。