Slash Commands
/コマンド名 で呼び出す
自分専用の「ショートカット」。よく使うプロンプトを Markdown で書いておくと、`/daily` のような独自コマンドとして呼び出せます。手動トリガー型。
Claude Code Hands-on
「完成」ではなく「種作り」をする 4 時間
今日あなたが手を動かしながら作るのは、完璧なツールではなく、明日からも育てられる自分用の仕組みの「種」です。
今日の講義の目的と、持ち帰ってほしいマインドセット。
Phase
以下がすべて通れば当日準備 OK:
node --versionv22.x 以降。
git --versionclaude --versionObsidian を起動して、スタート画面(新規 Vault が作れる画面)が出る状態。
近くの席の人と 2 人 1 組のペア を作ります。ハンズオン中に詰まったら、まずペアに相談してみましょう。同じ場所で詰まっている人がいれば、講師が全員に向けて解決方法をアナウンスします。
ここまでできれば OK
4 つのメッセージを受け止め、事前準備コマンドが通り、ペアが決まっていれば OK。Phase 1 へ進みましょう。
Claude Code とは何か、何ができるか、基本操作、自分仕様の入口までを一気通貫で体験。
Phase
普段使う Claude(チャット)や ChatGPT と近い技術ですが、できることが大きく違います。
| 普通のチャット AI | Claude Code | |
|---|---|---|
| 住む場所 | ブラウザ | あなたの PC のターミナル |
| できること | 会話・文章生成 | 実ファイルを読む/書く/コマンド実行 |
| 強み | 一問一答の壁打ち | 自分の環境を把握して一緒に作業 |
| 育て方 | プロンプト工夫 | プロジェクトに合わせた記憶(CLAUDE.md)やスキルを持たせる |
ポイントは「育てる」こと。 最初は素の Claude Code ですが、使い続けるほど「あなた仕様の相棒」にしていけます。今日触るのはその入口です。
Claude Code の用途は大まかに 3 系統に分けられます。今日の講義もこの 3 系統を順に体験します。
「ターミナル」を開きます — Windows なら PowerShell、macOS なら ターミナル。事前準備で開き方は確認済みのはずです。
ターミナルで以下を実行:
claude初回はブラウザが立ち上がり、Anthropic アカウントのサインイン画面が出ます。 サインイン後、ターミナルに戻ると Claude Code のプロンプト欄(> で始まる入力欄)が起動しています。これ以降の指示は このプロンプト欄に日本語で入力 していきます。
まずは チャット AI との違い を感じるプロンプトから。いきなりファイルを作らせるのではなく、何を作るかを対話で決める ところから始めます。
このフォルダで自己紹介ファイル about-me.md を作りたい。
どんな項目を書くとよさそうか、構成案を提案して。Claude が「名前 / 役割 / 興味のあること / 使っているツール …」のような 構成案(骨組み) を返してくれます。この時点ではまだファイルは作られていません。
ここからが ハンズオンの本番。Claude Code に実ファイルを触ってもらいます。
Claude Code は 起動した作業フォルダ を見ているので、ファイル名だけで指示すればそこに作ってくれます(フルパスは不要)。
hello.txt を作って、中身に "hello from Claude Code" と書いてhello.txt の中身を読んでhello.txt の末尾に "こんにちは" を追記して| 選択肢 | 意味 |
|---|---|
| Allow once | 今回だけ許可 |
| Always allow | このプロジェクトで常に許可(settings.json に記録) |
| Deny | 今回は拒否 |
初めてのコマンドは Allow once、頻出になってきたら Always allow が無難です。
| コマンド | 動作 |
|---|---|
/help | ヘルプ |
/exit | セッション終了 |
/resume | 直前のセッションを履歴保持で再開 |
/clear | 会話履歴クリア |
--dangerously-skip-permissions は強力すぎるので 今日は使いません(存在だけ覚えておけば OK)。
ここまでできれば OK
Hello タスクが完走し、許可ダイアログに慣れたら Phase 1 前半 OK。次の「自分仕様の入口」に進みましょう。
.claude/ここは 今日の残りの学びに直結する基礎 です。初学者の方も一緒にやりましょう。Claude Code を「自分仕様」にしていく仕組みは、ほぼ全てが 特定の場所に置かれたファイル を Claude Code が読んで振る舞いを変える、という形で動いています。どこに何を置くと何が変わるのか、この章で掴みます。
Claude Code は 起動したフォルダ を「作業範囲」として見ます。たとえば C:/Users/<あなた>/project-a/ で起動すると、そのフォルダ配下のファイルを読んだり書いたりします(<あなた> の部分は自分のユーザー名に読み替えてください、以降の例も同様)。
プロジェクトのルートに CLAUDE.md という Markdown ファイルを置くと、そのフォルダで claude を起動した時に 自動で読まれます。あなた専用の「お願い」をここに書いておけます。
例(先ほど §5 で作業した作業フォルダの直下に CLAUDE.md を作る):
このプロジェクトでは常に日本語で応答してください。
コードを書くときは TypeScript を優先してください。CLAUDE.md は起動時に読まれます。今いるセッションを 再起動(/exit → claude、§3 で定義済み)してから何か質問してみてください。日本語で応答が返るはずです。
.claude/ の中身と適用範囲Claude Code の「自分仕様」は 2 つの層で同じ構造が並びます。プロジェクト層(今いるフォルダ専用)と グローバル層(あなたの全プロジェクト共通)です。
プロジェクト層 — 今いるフォルダ直下に置くファイル/フォルダ:
my-project/
├── CLAUDE.md ← このプロジェクト用の「お願い」
└── .claude/
├── settings.json ← 許可・環境変数・フック登録
├── settings.local.json ← ローカル専用の上書き(git 管理外)
├── commands/ ← スラッシュコマンド(/daily など)
├── skills/ ← スキル定義
├── agents/ ← サブエージェント定義
└── hooks/ ← フックから呼ぶスクリプト置き場グローバル層 — ホームディレクトリ直下:
~/.claude/ ← Windows: C:\Users\<あなた>\.claude\
├── CLAUDE.md ← どのプロジェクトでも読まれる個人メモ
├── settings.json ← あなた個人のデフォルト許可・環境変数
├── commands/ ← どこでも呼べるスラッシュコマンド
├── skills/ ← あなた専用のスキル
└── agents/ ← どこでも呼べるサブエージェントどちらに置くと、どこで効くか:
| 要素 | 役割 | プロジェクト側 | グローバル側 |
|---|---|---|---|
CLAUDE.md | Claude への指示・記憶 | ✓(ルート直下) | ✓ |
settings.json | 許可設定・環境変数・フック登録 | ✓ | ✓ |
settings.local.json | ローカル専用の上書き(git に含めない) | ✓ | — |
commands/ | 独自のスラッシュコマンド | ✓ | ✓ |
skills/ | スキル定義 | ✓ | ✓ |
agents/ | サブエージェント定義 | ✓ | ✓ |
hooks/ | フックから呼ぶスクリプトの置き場(慣習) | ✓ | — |
覚え方:
両方に CLAUDE.md があると、Claude Code は 上から順番に読み込み、あとから来たものが勝つ ように扱います。さらに、その上にあなたが書く プロンプト指示 が乗ります。
グローバル CLAUDE.md
~/.claude/CLAUDE.md
まず読まれる「土台」。全プロジェクト共通
プロジェクト CLAUDE.md
./CLAUDE.md
そのフォルダ固有のルールで上書き
あなたのプロンプト指示
セッション内で最強。1 ターンだけの指示も可
矛盾したら下が勝ち。たとえば、
→ そのプロジェクトでは 日本語 が勝ちます。さらに会話中に「今だけ英語で答えて」と言えば、その 1 ターンだけ英語になります(プロンプトが最強)。
CLAUDE.md は強い装置に見えますが、本質は 「お願い」 です。Claude Code が読んで従う努力をしますが、長い会話で忘れたり、巧妙な指示で上書きされたりすることがあります。「絶対に毎回 X してほしい」 というルールは、書く場所で強制力が変わります。
| 書く場所 | 強制力 | 仕組み | 例 |
|---|---|---|---|
CLAUDE.md(お願い) | 弱 | Claude が読んで判断 → 守る努力をする | 「コミットメッセージは日本語で」 |
settings.json(ガード) | 中 | ハーネスが自動でブロック・許可 | 「.env は絶対に読ませない」 |
hooks(自動実行) | 強 | Claude を経由せず、イベント発火で強制実行 | 「セッション開始時に毎回 git pull」 |
Phase 2 でプラグインをインストールすると、この .claude/ の中身が自動で増えていきます。今日は「どこに置くとどこで効くか」のイメージを持っておけば十分です。
.claude/ の中身は何をする? — 4 つの「自分仕様パーツ」.claude/ の中の commands/ skills/ agents/ hooks/ は、それぞれ役割と発動タイミングが違います。何を入れると、いつ動くか を一枚の図でつかんでください。
/コマンド名 で呼び出す
自分専用の「ショートカット」。よく使うプロンプトを Markdown で書いておくと、`/daily` のような独自コマンドとして呼び出せます。手動トリガー型。
Claude が場面を判定して自動呼び出し
「このタスクが来たらこの手順で」という Claude 用の手順書。description に発動条件を書いておくと、関連タスクで Claude が自動で読みに来ます。判断型。
Claude が必要なときに別コンテキストで起動
本体とは別の会話空間で動く専門家。長い調査や別領域のタスクを切り離して任せられ、本体の context を汚さずに結果だけ受け取れます。
イベント発火(SessionStart / Stop / PostToolUse 等)
Claude を経由せず、ハーネスが自動実行するスクリプト。「毎回 X を必ずやる」を強制したいときに使います。一番強い仕組み。
ここまでできれば OK
CLAUDE.md の役割と、.claude/ に何が住むかを把握できれば Phase 1 完了です。
.claude/settings.json に頻出コマンドを事前登録すると、許可ダイアログがスキップされます。
{
"permissions": {
"allow": ["Bash(ls:*)", "Bash(cat:*)"]
}
}これで ls と cat は聞かれなくなります。危険そうなコマンド(rm, curl, etc.)は慎重に。
前半で「まず動く秘書」を立ち上げ、後半で自分仕様に育てる第一歩まで。
Phase
今日の目標は「完璧な秘書」ではなく、明日から毎朝触れる秘書の原型 を立ち上げることです。
Claude Code には プラグイン という仕組みがあり、外部の機能(スラッシュコマンド・スキル・サブエージェントなど)を後付けで追加できます。今回は「秘書」プラグイン cc-secretary を入れます。
導入は 2 ステップ です。1 行ずつコピーして Enter で実行 してください(2 行を一度にコピペすると 1 つのコマンドとして扱われ失敗します)。
ステップ 1: マーケットプレイスを登録
Claude Code のプロンプト欄で:
/plugin marketplace add Shin-sibainu/cc-secretary→ cc-secretary が配布されている GitHub リポジトリを Claude Code に「お店」として登録します。この段階ではまだ何もインストールされません。
ステップ 2: プラグイン本体をインストール
/plugin install secretary@cc-secretary→ 先ほど登録した「お店」から secretary プラグインを実際にインストールします。@ の後ろは「どのお店から取るか」を指定するマーケットプレイス名です。
/secretary秘書からヒアリングが始まります(役割/1 日の流れ/管理したい領域)。OK で .secretary/ が自動生成されます。
/secretary→ 「何をしますか?」
タスク追加 明日の MTG 資料を作る今日のタスクメモ 気になった記事:xxx.com/articleここまでできれば OK
ここまでで Phase 2 の Minimum は達成 です。休憩前にここまで来られれば十分。後半は時間と余力があれば進めます。
ここから先は「完成」ではなく「種を持ち帰る」章です。完走できなくても OK、家で続ける前提 で取り組んでください。
自分の仕事・生活に合うカテゴリを 1 つ足してみましょう。読書が趣味なら reading-list、家事管理なら chores など。
/secretaryカテゴリ追加 reading-list.secretary/reading-list/ が追加されるはず。
ファイラーや Cursor で .secretary/ フォルダを開いてみましょう。
inbox/(メモのキャプチャ先)reviews/(週次・月次レビュー)Claude Code が何を管理しているかが見えます。このフォルダを覗く習慣 をつけると、秘書との距離が縮まります。
/daily~/.claude/commands/daily.md を置くと、あなた専用コマンド /daily が増えます。朝のルーチンをまとめるのに便利です。
---
description: 朝のルーチン
---
今日のタスクを秘書に表示させ、inbox の整理提案もしてください。claude 再起動後、/daily で呼び出せます。
/secretary → 「週次レビュー」で、その週の活動を自動まとめ。金曜午後に走らせる運用が定番。
1 週間使ってみて「別のロールの方が合いそう」と思ったら、オンボーディングをやり直すのも OK(.secretary/ は基本温存されます)。
Obsidian をまずはメモアプリとして触り、arscontexta で第二の脳へ拡張する。
Phase
Obsidian は難しそうなイメージがありますが、最初は「メモアプリ」として触るだけで十分 です。
「日記」「気になった記事のメモ」「思いついたアイデア」 を入れていく場所、くらいの気持ちで使い始めましょう。
Obsidian を起動 → 「新規 Vault を作成」→ 適当な場所(例:C:/Users/<あなた>/obsidian-test/、<あなた> は自分のユーザー名)。
空の Vault が開くはず。右クリック → 新規ノート → 適当に何か書いてみる。
Vault が開いたら、まず Obsidian で何ができるかを触って感じてみましょう。ここで押さえるのは 基本画面 + 6 つの操作 だけです。
Ctrl/⌘ + E で編集⇄プレビュー切替1. ノートを新規作成
Ctrl + N(Mac: ⌘ + N)か、左サイドバー上部の「新規ノート」アイコン。ファイル名は例として「Claude Code 学習メモ」など自由に。
2. Markdown の基本書式
# 見出し
**太字** と _斜体_ と `インラインコード`
- 箇条書き
- もう 1 つ3. Wiki リンク [[...]] — Obsidian のキモ
今日は [[Claude Code 入門]] を受講した。[[ と打つと既存ノートが候補で出ます。まだ存在しないノート名 を書いてリンクをクリックすると、そのノートが新規作成されます。ノート同士を網のように繋いでいけるのが Obsidian の真骨頂。
4. タグ #
#todo #読書 #ideas本文中に # で始まる単語を書くだけでタグ扱いになり、左サイドバーの「タグ」ペインで一覧・絞り込みができます。
5. 全文検索
Ctrl + Shift + F(Mac: ⌘ + Shift + F)で Vault 全体から検索。単語・タグ・正規表現まで対応。
6. グラフビュー
左リボンの「グラフビュー」アイコンを押すと、ノート同士の繋がりが可視化 されます。最初は点がばらけているだけですが、リンクを貼るほど網が広がり、知識の地図になっていきます。
Obsidian 単体でも便利ですが、Claude Code と組み合わせると「メモを溜める」から「メモを対話で育てる」に変わります。繋ぎ方は 2 方向あります:
.canvas / .base を扱わせたりできる。必要なときだけ読み込まれるのでトークン消費を抑えられる。どちらも便利ですが 対面では触らず、家で時間をかけて育ててください。詳細な導入手順は下の折りたたみに残しています。
特徴:
導入手順(BRAT プラグイン経由):
YishenTu/claudian を入力Obsidian Skills(obsidian-skills)は Obsidian の作者 kepano(Steph Ango)が公開している Claude Code 向けスキルセット。Claude Code の「Agent Skills」機能を使って 必要な時だけ読み込まれる ので、CLAUDE.md に全部書き込むよりも トークン消費を抑えられます。
収録されている 5 つのスキル:
| スキル | 役割 |
|---|---|
obsidian-markdown | Wiki リンク・コールアウト・プロパティなど Obsidian 記法で出力 |
obsidian-bases | .base ファイル(データベース的ビュー)の作成・編集 |
defuddle | Web ページを本文だけのクリーンな Markdown に変換 |
json-canvas | .canvas ファイル(ビジュアルキャンバス)の作成・編集 |
obsidian-cli | Obsidian を操作する CLI |
導入手順:
Code → Download ZIP.claude/skills/ に配置Claudian を先に入れていれば、Claudian に「obsidian-skills を導入して」と頼めば、ダウンロードから配置までやってくれます。
# defuddle スキル用(Web ページのクリーン変換)
npm install -g defuddle-cliobsidian-cli は Obsidian の設定 →「Obsidian について」の最下部「コマンドラインインターフェースを有効にします」を ON にするだけ(v1.12.7 以降、全ユーザー無料)。
ここから Claude Code と合流します。単なるメモ置き場 を、Claude Code から質問・参照できる知識システム に育てます。
arscontexta は 「知識システム導出エンジン」 です。テンプレートを配るのではなく、あなたの仕事や思考の性質を 2〜4 ターンの対話で聞き、内蔵された 249 件の研究知見 に基づいて「あなた専用の Vault 構造・処理パイプライン・MOC・テンプレート」を 導き出して 書き出します。
ポイント:
つまり、「知識を貯める場所」と「それを処理する仕組み」がワンセットで生成されるのが arscontexta の特徴です。
Claude Code のプロンプト欄で:
/plugin marketplace add agenticnotetaking/arscontexta/plugin install arscontexta@agenticnotetaking/arscontexta:setup を起動再起動後:
/arscontexta:setup2〜4 ターンの対話が始まります。あなたの仕事や思考の性質を自然文で説明してください。
Claude Code が教えてくれた Vault の場所を覚えておきます。Obsidian → 「Open folder as vault」でそのフォルダを選択。
見どころ:
.claude/ 配下のフック/スキルself/(エージェントの「心」 — identity / methodology / goals)、notes/(知識グラフ本体 — atomic notes が wiki link で繋がる)、ops/(運用状態 — queue / sessions / health / config)Obsidian で inbox/ フォルダ を開いて、ラフなメモを 2〜3 件 書きます。整形は不要、思いついたことを箇条書きでOK。
おすすめのお題(自由に変えてください):
/pipeline で整理してもらう Hands-onここがハンズオンのクライマックスです。さっき書き殴ったメモを、Claude Code が 整理して atomic note に分解 → 既存ノートと双方向リンクを貼る → MOC を更新する までを自動でやってくれます。
Vault フォルダで起動した Claude Code のプロンプト欄で:
/pipeline完了後、Obsidian に戻って 以下が変わっている ことを確認します:
notes/:inbox の素材から atomic note(小さな主張ごとに分かれたノート)が生成されているinbox/:処理済みになったメモが移動 or マークされるops/queue/queue.json:処理状況の記録(中身は気にしなくて OK、確認だけ)/arscontexta:ask で引き出す(仕上げ)整理が終わった Vault に向けて、自然文で問い合わせてみます。
/arscontexta:helpでコマンド一覧を確認したら:
/arscontexta:ask Claude Code について今日学んだことを教えて整理された atomic note を 出典(ノートへのリンク)付きで 引いてきて答えてくれます。pipeline で整理した直後だと、結果がぐっと豊かになります。
ここまでできれば OK
inbox に書く → /pipeline で整理 → Obsidian で確認 → ask で引き出す、まで来ると Phase 3 の
Minimum 達成です。これが 「第二の脳」の種 が動き始めた状態。
ここから先は 対面では飛ばします。家で「なぜこれが動くのか」を追いたい人向けの解説です。
/arscontexta:setup 完了後、Vault 内に /pipeline(および /reduce、/reflect、/reweave、/verify、/ralph)といったコマンドが生成されます。これは Cornell ノート法の 5R を拡張した「6R」モデル で、各ステップが fresh context の subagent として実行されます。
inbox/ に素材を放り込む。零フリクションが目的、ここでは加工しない/reduce が走る。inbox の素材を読み、claim(主張)/ pattern(パターン)/ tension(矛盾)/ enrichment(補強)/ anti-pattern(反パターン) の 5 カテゴリで抽出。重複検出(semantic search)を経て atomic note として notes/ に書き出し/reflect が走る。新しいノートと既存ノートの 双方向リンク を発見。Forward(新→既存)と Backward(既存→新で更新が要るもの)の両方を貼る。MOC は「文脈句付きで」更新/reweave が走る。「今書くなら何が違うか」を問いに、古いノートを書き換え・分割・主張の鋭化/verify が走る。description の cold-read test(前提知識ゼロで読めるか)、schema 検証、リンク健全性各フェーズは Claude Code の Task ツール で fresh context の subagent を spawn します。これは Claude Code の重要な設計思想で、「smart zone は最初の 40%」(長い会話ほど判断精度が落ちる)という性質に対抗するためです。フェーズ毎に新鮮な状態で集中させ、終わったら状態を ops/queue/queue.json と per-note タスクファイル に書き戻して次のフェーズへ手渡します。
これが arscontexta の重要な設計判断です:
/exit しても続きから再開できる」「subagent は親の会話を引き継ぐ必要がない」ハンズオン後に自前で skill を書くときの大きな指針になります。
/ralph — キュー駆動オーケストレーター/pipeline が end-to-end の便利ラッパーで、/ralph は ops/queue/queue.json を見ながら 未処理タスクだけ拾ってフェーズを進める 「常駐ワーカー」のような役割。家で寝ている間に走らせる、といった運用が可能です。
/arscontexta:health — 8 カテゴリの健全性診断quick / full / three-space の 3 モードで以下を診断、結果を ops/health/YYYY-MM-DD-report.md に出力:
| # | カテゴリ | 何を見るか |
|---|---|---|
| 1 | Schema | フロントマターの整合性 |
| 2 | Orphan | どこからもリンクされていないノート |
| 3 | Link health | 壊れたリンク |
| 4 | Description | 説明文のクオリティ(cold-read test) |
| 5 | 三空間境界 | self / notes / ops の役割が混じっていないか |
| 6 | Throughput | inbox → notes の流量 |
| 7 | Stale | 長く更新されていないノート |
| 8 | MOC coherence | Maps of Content の整合性 |
/arscontexta:ask — 3-tier RAG質問に対して 3 階層の知識ソースから検索:
各層を横断検索して 出典付きで合成回答 を返します。
/arscontexta:add-domain — ドメイン合成既存 Vault に新ドメインを追加するときに、既存の知識グラフ構造(共有 MOC・vocabulary)は保ったまま、新ドメイン固有のフォルダ・テンプレート・vocabulary を「合成」します。「2 つめのドメイン追加」が破壊的にならない設計。
/arscontexta:recommend — 8 次元空間からの構成提案ユーザーの要件と 8 dimension(domain / scale / output / collaboration 等)の preset、249 claim のマップから「あなたのケースに合う構成」を 理由付き・選択肢付き で提案します。自動実装はせず、ユーザー判断を待つ設計。
/arscontexta:tutorial / /arscontexta:helptutorial:実コンテンツを作りながら学ぶ 3 トラック walkthroughhelp:narrative / contextual / compact の 3 モードでコマンド発見支援/arscontexta:health月 1 くらいで Vault 健全性チェック。
/arscontexta:health/arscontexta:add-domain2 つめのドメイン(例:趣味プロジェクト)を追加。
/arscontexta:add-domainSlack や Drive に溜まったテキストを inbox/ に放り込み、Claude Code に:
inbox/ の新規ファイルを処理して、適切なカテゴリに振り分けてと投げると、導出されたスキルが動きます。
今日の 4 つのメッセージを回収し、家で育てるための導線を確認する。
Phase
ペアと 2 分ずつ、今日何を作ったか/何が意外だったか を話してみてください。言葉にすると定着します。
/secretary で 今日のタスク登録 を 1 つする/arscontexta:ask で、自分が書いたノートに関する質問を投げてみる.secretary/inbox/ のメモを、第二の脳 Vault に流してみるこの場で解決できないものは、後日 Issue / DM で受け付けます。