Claude Code Hands-on
Claude Code
ハンズオン講義
手を動かしながら Claude Code の基本から実用まで学ぶ少人数ハンズオン。事前準備から順に、1 ページをスクロールしながら進めます。
事前準備(当日までにお願いします)
環境構築に時間がかかるため、以下を当日までに済ませておいてください。詰まった方は当日冒頭で一緒にセットアップします。
1. PC の前提
2. Node.js LTS
ハンズオン中に使う可能性があるため入れておきます。
Windows(winget 推奨)
winget install OpenJS.NodeJS.LTSmacOS(Homebrew)
brew install node確認:
node --versionv22.x 以降が出れば OK。
3. Git
Windows で git がない人は入れましょう。
Windows
winget install Git.GitmacOS(Xcode Command Line Tools 経由)
xcode-select --install確認:
git --version4. Claude Code CLI
Anthropic 公式のドキュメントに沿ってインストールし、サインインまで済ませます。詳細な最新手順は当日までに配布する公式 URL を参照してください。
確認:
claude --versionclaude起動してプロンプトが表示されれば OK(/exit で抜けます)。
5. Obsidian
第2の脳パートで使います。無料版で十分。
- Windows: https://obsidian.md/download で Windows installer をダウンロード
- macOS: 同サイトから
.dmgをダウンロード、またはbrew install --cask obsidian
起動して「新規 Vault を作成」の画面が出せる状態まで確認してください(Vault 自体は講義中に作ります)。
6. 推奨エディタ(任意)
コード編集と Vault 閲覧が 1 画面に収まるので VS Code 推奨。
Windows
winget install Microsoft.VisualStudioCodemacOS
brew install --cask visual-studio-code7. 事前準備が終わらなかったら
無理に全部終わらせなくて OK です。当日冒頭の Phase 0 で一緒にセットアップします。詰まった内容を講師まで事前に連絡してもらえると当日スムーズです。
Phase 0 — オープニング
当日の流れを共有して、事前準備の最終チェック。ここから 4 時間のスタート。
このフェーズでやること
- 自己紹介(講師 → 受講者)
- 今日 4 時間の流れのおさらい
- 事前準備の最終チェック
- 近くの人とペア設定(詰まった時の声掛けペア)
事前準備の最終チェック
以下のコマンドがすべて通ることを確認します。
node --versionv22.x 以降が出れば OK。
git --versionclaude --versionObsidian を起動して、スタート画面(新規 Vault が作れる画面)が出る状態に。
ペア設定
近くの席の人と 2 人 1 組のペア を作ります。ハンズオン中に詰まったら、まずペアに相談してみましょう。同じ場所で詰まっている人がいれば、講師が全員に向けて解決方法をアナウンスします。
今日の流れ
- Phase 1(40 分):Claude Code の基礎操作
- Phase 2(70 分):秘書(cc-secretary)を作る
- Phase 3(70 分):第2の脳(arscontexta + Obsidian)を作る
- Phase 4(20 分):振り返り・家でのブラッシュアップ案内
- 休憩:Phase 1/2 の間と Phase 2/3 の間に 10 分ずつ
ここまでできれば OK
Phase 1 — Claude Code の基礎操作
起動・プロンプト・許可ダイアログ・主要コマンドを身につける。
1. Claude Code を起動する
ターミナルで以下を実行:
claude初回は Anthropic アカウントでの認証フローが走ります。画面の指示に従ってサインインしてください。
2. 最初のプロンプト:質問する
まずはシンプルな質問で挙動を掴みましょう。プロンプト入力欄に以下を打って Enter:
Python で Hello World を出力するコードを教えてClaude がコード例を返してくれます。
3. ファイル操作:作る・読む・書き換える
ここからが ハンズオンの本番。Claude Code に実際のファイルを触ってもらいます。
3-1. ファイルを作る
以下のプロンプトを打ちます:
C:/tmp/hello.txt を作って、中身に "hello from Claude Code" と書いて3-2. ファイルを読む
C:/tmp/hello.txt の中身を読んで中身が表示されれば OK。
3-3. ファイルを書き換える
C:/tmp/hello.txt の末尾に "こんにちは" を追記して4. 許可ダイアログの使い分け
Claude Code が外部に何かする(ファイル操作・コマンド実行・Web 取得等)とき、必ず許可ダイアログが出ます。選択肢は 3 つ:
| 選択肢 | 意味 |
|---|---|
| Allow once | 今回だけ許可。次に同じことをしようとするとまた聞かれる |
| Always allow | このプロジェクトで常に許可(settings.json に記録される) |
| Deny | 今回は拒否。「やらないで」を伝える |
初めて使うときは Allow once で様子見 → 慣れてきたら頻出のものを Always allow、が無難です。
5. 知っておきたいコマンド
プロンプト欄で / を打つとスラッシュコマンド一覧が出ます。最低限これだけ:
| コマンド | 動作 |
|---|---|
/help | ヘルプ表示 |
/exit | セッション終了 |
/resume | 直前のセッションを再開(履歴保持) |
/clear | 会話履歴をクリア |
--dangerously-skip-permissions というフラグもありますが 今日は使いません(すべての許可ダイアログをスキップする強力な設定で、使い所を理解してから)。
ここまでできれば OK
Hello タスク(C:/tmp/hello.txt 作成・読取・追記)が完走、許可ダイアログが出た時の対応ができたら
Phase 1 は OK。
プロジェクト個別指示と事前許可の設定
CLAUDE.md でプロジェクトに指示を埋める
プロジェクトのルートに CLAUDE.md を置くと、そのディレクトリで Claude Code を起動したときに自動で読まれます。
echo "このプロジェクトでは常に日本語で応答してください。" > C:/tmp/CLAUDE.mdC:/tmp/ で claude を起動して試してみましょう。
settings.json で allowedTools を指定
.claude/settings.json に頻出コマンドを事前登録すると、許可ダイアログがスキップされます。
{
"permissions": {
"allow": ["Bash(ls:*)", "Bash(cat:*)"]
}
}これで ls と cat は聞かれなくなります。危険そうなコマンド(rm, curl, etc.)は慎重に。
Phase 2 — 秘書を作る(cc-secretary)
プラグイン導入 → オンボーディング → 日常運用 → 最低限のカスタマイズ までを一気通貫で体験。
1. プラグインとは
Claude Code は プラグイン の仕組みで機能拡張できます。
- マーケットプレイス:プラグインのカタログ(GitHub リポジトリ単位)
- プラグイン:1 つのテーマの機能をまとめたもの
- スキル/コマンド:プラグイン内の個別機能(
/secretaryなど)
今回は「秘書」機能を提供する cc-secretary プラグインを使います。
2. cc-secretary をインストール
Claude Code のプロンプト欄で以下を 1 行ずつ実行:
/plugin marketplace add Shin-sibainu/cc-secretary/plugin install secretary@cc-secretary3. オンボーディング:秘書の初期化
再起動後、プロンプト欄で:
/secretary秘書からヒアリングが始まります:
- あなたの主な役割/職業 を聞かれる
- 1 日の典型的な流れ を聞かれる
- 管理したい領域を番号で選ぶ(TODO / アイデア / リサーチ / ナレッジ / …)
選んだ領域に応じて、ロール最適化されたフォルダ構成 が提案されます。OK すると .secretary/ が自動生成されます。
4. 生成物の探検
ファイラーや VS Code で .secretary/ フォルダを開いて中身を見てみましょう。
- カテゴリごとにフォルダが切られています
- 各カテゴリにテンプレートや既定ファイルが入っています
inbox/とreviews/は全ロール共通で作られます
5. 管理モード:日常運用
/secretary で管理モードに入り、日本語で操作できます。このフェーズ中に最低この 3 つを試してみましょう:
タスク追加
/secretary→ 秘書:「何をしますか?」
タスク追加 明日の MTG 資料を作る今日のタスク表示
今日のタスクメモ(inbox にキャプチャ)
メモ 気になった記事:xxx.com/article6. 最低限のカスタマイズ:カテゴリ追加
自分のロールに合うカテゴリを 1 つ追加してみます。例:読書記録なら reading-list。
/secretaryカテゴリ追加 reading-list.secretary/reading-list/ が追加されるはずです。
ここまでできれば OK
.secretary/ が生成されていて、タスク追加 → 今日のタスクで表示確認、カテゴリ追加までできれば
Phase 2 は OK。
カスタムスラッシュコマンドと週次レビュー
カスタムスラッシュコマンドを作る
.claude/commands/ に Markdown ファイルを 1 つ置くだけで独自コマンドが追加できます。例:朝のルーチン用 /daily。
C:/Users/<あなたのユーザー名>/.claude/commands/daily.md:
---
description: 朝のルーチン
---
今日のタスクを秘書に表示させ、inbox の整理提案もしてください。claude 再起動後、/daily で呼び出せます。
週次レビュー
/secretary → 「週次レビュー」と打つと、今週のアクティビティをまとめて振り返りノートを生成してくれます。金曜の午後に走らせる運用が定番。
ダッシュボード
/secretary → 「ダッシュボード」で全カテゴリを俯瞰表示します。
Phase 3 — 第2の脳を作る(arscontexta + Obsidian)
対話から個別化された知識システムを生成し、Obsidian で運用感を掴む。
1. arscontexta とは
arscontexta は、対話から個別化された知識システム(Second Brain)を生成する Claude Code プラグイン。
- Vault 構造・テンプレート・処理パイプライン・フック・Maps of Content(MOC)を自動生成
- プレイン Markdown で動く、データベース不要
- 「テンプレート流用」ではなく「あなたの仕事の性質から 導出」するのが特徴
2. プラグインをインストール
Claude Code のプロンプト欄で 1 行ずつ:
/plugin marketplace add agenticnotetaking/arscontexta/plugin install arscontexta@agenticnotetaking3. /arscontexta:setup を起動
再起動後:
/arscontexta:setup2〜4 ターンの対話が始まります。あなたのドメイン(仕事・思考)を自然文で説明してください。
4. 再起動 2 回目(生成フックの有効化)
setup が終わったら、もう一度 /exit → claude。生成されたフック/スキルを有効化します。
5. 生成物を Obsidian で開く
Claude Code が教えてくれた Vault の場所(通常はプロジェクトディレクトリ直下)を覚えておきます。
Obsidian を起動 → 「Open folder as vault」で、その Vault フォルダを選択。
見るポイント:
- ルートに Maps of Content(MOC) のファイルがある
- カテゴリ別フォルダと、それぞれのテンプレート
.claude/配下にフック/スキル- ルートに
user-manual/または類似の 自動生成ドキュメント(7 ページ)
6. 1 件の知識をキャプチャ
Obsidian でも Claude Code の Write ツールでも OK。「今日学んだこと」を 1 ノート書いて保存します。
例:Obsidian 上で新規ノート作成 → ファイル名 Claude Code ハンズオン初日.md → 本文に 5〜10 行で感想や覚えたコマンドを書く。
7. /arscontexta:help と /arscontexta:ask
Claude Code に戻って:
/arscontexta:help使えるコマンド一覧を見てみましょう。次に:
/arscontexta:ask Claude Code について今日学んだことを教えてVault を知識ソースに答えてくれるはずです(さっき書いたノートがヒットする)。
ここまでできれば OK
Vault が生成 → Obsidian で開けた → 1 ノート書いた → /arscontexta:ask で検索できた、で Phase 3 は
OK。ここまでで「第2の脳」の 最小動作 です。
健全性チェック・ドメイン追加・既存メモ取り込み
/arscontexta:health
Vault の健全性(スキーマ違反・孤立ノート・リンク切れなど 8 カテゴリ)を自動チェック。長く運用すると整合性が崩れていくので、月 1 くらいで回すと便利。
/arscontexta:health/arscontexta:add-domain
2 つめのドメインを追加。例:「仕事用 Vault」に加えて「趣味プロジェクト用」を同居させる。
/arscontexta:add-domain既存メモの取り込み
既存のメモ(Slack のコピペ、Google Drive のテキスト、etc.)を Vault の inbox/ に放り込んで、自動処理パイプラインにかけてみましょう。Claude Code に:
inbox/ の新規ファイルを処理して、適切なカテゴリに振り分けてと投げると、導出されたスキルが動きます。
Phase 4 — クロージング
振り返りと、家でブラッシュアップする導線の案内。
1. 振り返り
今日 4 時間で作ったものと、持ち帰れるもの:
- Claude Code の操作感(起動・プロンプト・許可ダイアログ)
- cc-secretary による秘書(
.secretary/フォルダが生まれた) - arscontexta による第2の脳(個別化された Vault が生まれた)
完璧に使いこなす段階ではなく、「家で触る足がかりができた」 が今日のゴールでした。
2. チートシート
家でのブラッシュアップ用のコマンド一覧とトラブルシューティングを、同サイト内に用意しました:
3. 家でやってほしい宿題
秘書(1 週間)
- 毎朝
/secretaryで 今日のタスク登録 を 1 つする - 金曜に 週次レビュー を走らせてみる
第2の脳(1 週間)
- Vault に 3 つのノート を追加する(日記・学習メモ・面白かった記事の要約、など何でも)
- 1 週間後に
/arscontexta:askで、自分が書いたノートに関する質問を投げてみる
両方を繋ぐ(余裕があれば)
- 秘書の
.secretary/inbox/に溜まったメモを、第2の脳の Vault に移してみる
4. Q&A
- 詰まった箇所
- 「これ可能ですか?」の相談
- 次に学びたいこと
この場で解決できないものは、後日 Issue / DM で受け付けます。